たまにマルシェをのぞきに行くことがある。
私はものづくりが好きなので、アクセサリーや食器など、作家や職人が手がけたものを見るのが好きなのです。
それは完成品そのものだけではなくて「どんな発想で作ったんだろう?材質は?手法は?」と想像しながら眺める時間が楽しいから。
※マルシェ(Marché)というのはフランス語で「市場」という意味。日本では、生産者や作り手が自ら農産物やハンドメイド作品を販売し、来場者と交流するイベントの事を指すと思う。
先日、東京のとあるマルシェで、ひとつの徳利に目を奪われました。
一見すると、どっしりとした印象なのに、下部が少しくびれていることで全体がまとまって見える。
底にかけてはオーバーハングした形状になっていて、その部分には細かなアーチ状の装飾が施されている。
色合いも土のような温かみがあり、微妙に光沢がある。
その色と装飾部があいまって金属や機械のような雰囲気。
一目で気に入ってしまった。
ただ、残念なことに私は家でお酒を飲むことがほとんどないんですよね。
普段はお茶や水、コーヒーばかり。
「フォルムは気に入ったけど、徳利は使わないなぁ」
残念な気持ちを抑えつつ、作家さんに同じ雰囲気のコップは無いかと聞いてみたところ「オーダーで作ることもできますよ」と。
え、本当ですか?(…オーダーなんてしたことない、なんだかワクワクしてきたな!)
ワクワクを抑えつつ、取り合えずその場ではすぐに決められないので、会場を一周して他の作品も見て、食事もして、ひとしきり楽しんで帰ってきました。
家に帰ってから色々と考えたが、やっぱりあの徳利の形が頭から離れない。
う~ん、どうするか。
結局Instagramで連絡を取り、あの徳利をベースにしたコップをお願いすることにしました。
そして待つこと約2か月。
送られてきた写真を見た瞬間、息を吸い込みました。
滅茶苦茶かっこええ!!
徳利の雰囲気はそのままに、コップという形になったことで、スタイリッシュな印象になっていた。
色合いも想像以上に良い。



元の作品が持っていた魅力を失わず、別の器として成立させるのは結構大変だと思う。
工業製品にも良さがあるが、作り手と話をして、自分のために形にしてもらった器は別格の価値を感じる。
世界に一つだけの、自分が心から気に入った器。
毎日使うたびに少しだけ気分が上がる。
作家さんの技術と感性、最高。
まじリスペクト。
今回お願いしたのは陶芸家・中川絵美さんです。
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