2025年12月19日 今回の利上げは意味がないと思う人。それは私。

 

実質意味のない利上げ=ただのポーズじゃねえの

さて、今回の利上げについて違和感があったので、状況を整理しましょう。

はっきり言って、特に住宅ローンなどの借入を抱える現役世代にとっては、負担だけが増え、今のところ為替も目立った変化もなく、おそらく物価にもほとんど影響を及ぼさない可能性が高い。

 

では、今回の利上げについて、以下の点を整理してみる。

  • 利上げで期待できる効果
  • 日銀および政府の思惑
  • 国民、とくにローン世帯の置かれている現状

 


今回の利上げの「効果」は何だったのか?

まず前提として、これまで日本の政策金利はバブル崩壊以降ほぼ0%だった。これは世界的に見たら低すぎるし、異常であり、それによるデメリットもある。

 

だから、日銀や政府としては政策金利を正常(2〜3%くらい?)に戻したい。
※2〜3%という水準は欧米で想定される平時の政策金利であり、日本で適用できるかは分からない。ただの予想。

 

でも、一般的に金利を上げると景気は悪くなるから、デフレ(景気後退)の時は上げられない。逆にインフレ(景気拡大)している時は、過熱感を抑えるために金利を上げたりする。

つまり、インフレ加速気味と判断したら金利を上げられる。ということ。

 

前回から日銀の言い分としては、消費者物価指数や春闘の賃金アップ率などを例に挙げて日本はインフレです。なので金利を上げます。と言っている。

でも今回の利上げによる効果はと言うと、為替・物価に対する直接的な効果はほぼ無いと見える。

 

この利上げで為替にインパクトある?

教科書的には、日本の金利が上がれば円の需要が増え、円高方向に向かう。

これは肌感でわかると思う。でもアメリカ国債は年率4%台、一方、日本の国債は1%台。0.25%ではこの3%の金利差を埋めるのは到底無理。まだ見向きもされない。

つまり今回の利上げでは

  • ドル円の為替を動かすほどのインパクトがない
  • 利上げ幅が小さいし、継続性も不透明(日本がこのまま順調に利上げしていくはずない。と思われている)
  • 市場では事前に織り込み済み(前から散々匂わせていたのでね)

だから、利上げしてもドル円相場は大きく円高に振れることはないし、為替市場にとって、今回の利上げは「サプライズ」ではなく「確認作業」程度。

現状の物価高は正常ではなく「コストプッシュ型」ですよね

本来の物価高とは、効率化なりで生産性が上がり利益が増える→給与が増える→消費が増える→需要増によって物価が上がる。こんな感じ。

でも今は海外のインフレや円安による輸入品の価格上昇がメイン。

日本はエネルギー・食料などを輸入に頼っているところが大きいので、物価は為替と国際価格に左右される。

結果的になんだか分からんけど、めちゃ物の値段が上がっていると感じる。

国民の賃金そんなに上がってないよ

春闘の結果、2024年〜2025年は5%超と賃金アップが好調だが、この中身はほぼ大企業であり、日本の企業の99.7%を占める中小企業に至っては反映されているのはほんの数%、労働組合があるような優良な中小企業の上澄みだけが反映されている。

だから国民のほとんどは給料は上がっていない。

 

しかも、この賃上げの中には基本給が上がる“ベースアップ”(通称:ベア)と定期昇給が含まれている。

我々がイメージする本質的な賃上げって言うのは、ベアのことだと思う。

その仕事を一年経験してスキルが上がり、給与も少し上がったことに対して「賃上げされている」と言うのはおかしな話だね。

年功序列の日本では基本的に年齢が上がれば給与も上がる。それらも全てひっくるめて「賃上げ」好調です!

正気ですかぁ

これは匂うぞ(スタグフレーション…なのか?)

物価は上がっている。賃金も上がっている。しかし物価の上昇に賃金上昇が追いついていないこの状況で、消費は伸びているか?景気はいいか?

そう考えると、これは実質デフレではないのか。

失業率は上がっていないが…

何かが匂うぞ。

「これはっ!?(スタグフレーション??)」

ぷんぷんするヨォ。

 

なんか数字で誤魔化されているような気がしなならない。


日銀の思惑(利上げした理由)

日銀はこれらのことを分かっていながら、なぜ利上げしたのか。

理由は主に以下の3点に集約される。

① 金融政策正常化の“姿勢”を示すため

長期間にわたる超低金利政策は、国際的に見て日本を“異質な存在”にしていた。利上げの事実そのものが

  • 市場
  • 海外投資家
  • 金融機関

に対するメッセージとなる。

効果よりも「やっている」という事実が重要だった感が強い。

② 政治的・社会的な説明責任

円安と物価高が続く中で、

  • 何もしていない
  • 放置している

と見られることは政治的に許容しにくい。

利上げは、為替介入や大規模な補助金よりも「副作用が少ない対策」として選ばれた。

③ 本格的な引き締めはできない現実

日本は

  • 国債残高が極めて大きい
  • 住宅ローン利用者が多い
  • 中小企業の借入依存度が高い

この構造の中で急激な利上げを行えば、

  • 財政悪化
  • 景気後退
  • 倒産増加

を招く可能性が高いため、「効くほど上げられない」ことが前提となっている。


日銀・政府の本音

今回の利上げは単独で完結する政策ではないが、次の流れを期待してのことかもしれない。

  • 利上げで極端な円安を抑制(効果があるのか甚だ疑問)
  • 補助金で急激な負担増を緩和
  • 賃上げと価格転嫁で実質賃金を回復させる

つまり、コストプッシュを金融政策で抑え込むのではなく、時間をかけてゆっくり“吸収”させるつもりなのかも。


国民、特にローン世帯の現状

明確に不利になった層

  • 変動金利の住宅ローン利用者
  • 借入を伴う現役世代

物価は下がらず、賃金上昇も限定的な中で、金利負担だけが先行して増える構図となっている。

わずかに有利な層

  • 借金のない高齢世帯
  • 預金が多い層
  • 金融機関

ただし、一般家庭が体感できるほどの利息増にはならない。


今回の利上げをどう受け止めるべきか

今回の利上げは

  • 為替対策としては弱く
  • 物価対策としても限定的
  • 家計への影響は偏っている

一方で、

  • 今後の金利環境を考えるためのシグナル
  • 借り換え・固定化・繰上げ返済を検討する材料

という意味は持っている。


おわりに

個人的な感想として、今回の利上げはまだ早かった。

実質賃金アップが実感できていない状態で、日本はインフレだと嘯(うそぶ)く。

これは多くの現役世代の認知とかなり乖離があり、将来の不安を煽っているのと変わらない。モチベーションの低下につながる可能性も捨てきれない。

この行方は気になるが、答えが見つからないのも事実である。

長期的な投資の成績を決めるのはアセットアロケーション?

アセットアロケーション(asset allocation)とは、簡単に言うと「資産の配分」のこと。投資戦略として、資金をどの資産クラスにどの割合で振り分けるかを決めることを言う。

資産クラスには主に以下のようなものがある。

  • 株式(国内・海外):高リターンだが乱高下が激しい。海外株の方が成長率高め。
  • 債券(国内・海外):安定してるがリターンは控えめ。海外債は為替で多少揺れる。
  • REIT:株と債券の中間。周期的な上げ下げがあるが、長期では右肩上がり。
  • 現金・短期資産:ほぼ横ばい。インフレに弱い。
  • コモディティ(金・原油など):大きく上下するが、長期では実物価値に支えられて伸びる。

目的

アセットアロケーションの狙いは「リスクとリターンのバランスを最適化する」こと。

1つの資産に偏ると、リスク(値動きの振れ幅)が大きくなる。異なる性質を持つ資産を組み合わせることで、値動きの方向が分散され、全体のリスクを下げながらリターンを安定させる。

株式の中でも分散することは基本だが、俯瞰すると同一クラスは一緒に動いている。他のクラスの資産を組み合わせることで最適化を図ると言うこと。


考え方

自分のリスク許容度を考える。そのためには、どの程度の損失まで耐えられるかを自己分析をする必要がある。

そして投資目的・期間を決める。5年先の教育資金なのか、20年先の老後資金なのかで最適な配分は異なる。

経済環境を予想する。金利上昇局面では債券が下がりやすく、インフレ時には株式やコモディティが有利、など。


たとえば「中リスク・中リターン」を狙う人ならこんな構成が一般的。

  • 国内株式:25%
  • 海外株式:25%
  • 債券(国内外):40%
  • その他(REIT・金など):10%

つまり、アセットアロケーションは「どの銘柄を買うか」よりも前に考えるべき投資の設計図みたいなもの。実際、長期的な運用成績の8〜9割は、この配分の決め方でほぼ決まると言われてる。

どんな考え方で配分を決めればいいかは年齢・目標・相場観などで変わってくる。


1. 年齢とライフステージで考える

ざっくり言えば、「若いうちはリスクを取れる、年を取るほど守りに入る」。
時間があるうちは損失を回復できる余裕があるから、株式の比率を高くできる。

  • 20〜30代 → 株式60〜80%、債券20〜40%、現金ほぼゼロ
  • 40〜50代 → 株式40〜60%、債券30〜50%、現金10〜20%
  • 60代以降 → 株式20〜40%、債券40〜60%、現金20〜30%

代表的な配分モデル(参考)

  • 安定型:株20%、債券60%、現金20%
  • バランス型:株50%、債券40%、現金10%
  • 積極型:株70%、債券25%、現金5%
  • グローバル型:国内外株式・債券・REITを広く分散

時間=最大のリスク緩和装置となる。


2. 目的と投資期間

「何のための資金か」で配分を変える。

  • 短期(1〜3年):元本割れを避けたい → 債券・預金メイン
  • 中期(3〜10年):ある程度増やしたい → 株式と債券のバランス型
  • 長期(10年以上):成長重視 → 株式多め、海外も含めて分散

もし「老後資金」なら、時間分散(毎月積立)とアセット分散(株・債券・REITなど)を両方組み合わせると安定する。


3. 相場観や経済環境

これは中級者向けだが、今の世界情勢で配分を微調整する考え方。

  • 金利上昇期 → 債券比率を下げ、株・コモディティを増やす
  • インフレ期 → 実物資産(不動産・金)が強い
  • 景気後退期 → ディフェンシブ株・債券比率を上げる

ただし、「完璧なタイミングで動ける人はいない」ので、やりすぎると逆効果になる。
基本配分を決めたら、年1回くらいリバランス(配分調整)すれば十分。

ちなみに基本配分を変える事も状況により必要だが、運用していくと元の配分からズレてくる。その場合は運用益で上がった分を売却し、下がっているクラスに投資する。

そうやってバランスを正していくことで効率的に利益を得ることができる。

核融合で一番可能性が高いのは重水素とトリチウムによるものなのか?

今のところ、核融合の“実験段階から発電段階に最も近い燃料ペア”という意味で「重水素(D)とトリチウム(T)」の組み合わせが圧倒的トップ。

ただし、「現実的」というだけで、まだ「まともな発電」はできていません。


1. D-T反応が現実的とされる理由

■ 反応条件が比較的ゆるい

  • ほとんどの核融合は高温・高密度が必要だけど、D-T反応はまだ“人類が作れる温度域”でいける。
  • 必要温度は約1億℃前後。他の反応は4数億℃以上が必要。

■ 反応断面積(起こりやすさ)が大きい

  • 同じエネルギーでもD-Tは反応が起こる確率が高い。
  • つまり「燃えやすい」核融合燃料。

■ 出てくるエネルギーがデカい

D + T → \; ^4He + n + 17.6 \; \text{MeV}

この1回の反応で出る17.6 MeV(メガ電子ボルト)は、化学反応(燃焼)に比べて何千万倍のエネルギー密度


2. でも問題もデカい

● トリチウムが天然にほぼ存在しない

  • 人工的にリチウムから作る必要がある。
  • しかもトリチウムは放射性(半減期12.3年)のため、取り扱いも保管も非常に神経質にならざるを得ない。

● 高速中性子が装置を痛める

  • D-T反応で出る中性子が14.1 MeVと猛烈にエネルギーが高く、炉壁を劣化させる。
  • 材料科学的に「炉を何年持たせられるか」が最大の壁となっている。

● “点火”はしても“燃え続けない”

  • たとえば米国NIF(レーザー核融合)は点火に成功したが、持続的発電には程遠い。
  • エネルギー取り出し・冷却・燃料供給のシステム化がまだできていない。

3. 他の燃料候補(理想だけど遠い)

反応メリットデメリット
D–Dトリチウム不要温度が高すぎて無理(4億℃級)
D–He³(ヘリウム3)中性子が出ない(安全)He³が地球上にほぼ無い(月で採取?)
p–B¹¹(陽子–ホウ素)放射性廃棄物ゼロ10億℃以上必要。夢のまた夢。

要は「安全でクリーンな反応ほど現実から遠ざかる」という残酷な物理法則。


4. 現状の最前線

  • ITER(フランス):D-T燃料を使うトカマク型(磁場閉じ込め)。2035年頃に“燃焼プラズマ”実験予定。
  • NIF(アメリカ):レーザー核融合。2022年に一瞬だけ「投入エネルギーを上回る出力」に成功。
  • 日本(QST・六ヶ所など):ITER連携で材料試験炉の開発中。

どれもD-T燃料を前提に動いており、「最初に動く核融合炉」はD-T型で確定的


5. 結論

現時点で人類が理論・実験・材料・安全性のバランスを取れるのはD-T反応だけ
他の燃料は夢として残ってるけど、商用炉で使われる見込みはまだ数十年先であろう。


6.投資できそうな銘柄

まだ技術が確立されていないし、数年先になるでしょうからハイリスク・ハイリターンとなるでしょう。投資可能な会社としての条件は以下です。

  • 核融合そのもの、または核融合装置・材料・磁場技術・冷却システムなど関連技術に関わっている
  • 公開株(上場)である、もしくは上場予定・株式公開準備中である
  • 技術進捗・資金調達・政府支援などのファクターが見える
  • リスクを理解した上で、10年以上先を見据えられる覚悟がある

現状の核融合株の状況ですが、「核融合を主事業として上場している会社」はほとんど存在しません。The Motley Fool+2ナスダック+2

多くの会社は「スタートアップ(非上場)」で、まだ商用化/量産化フェーズには至っていないからです。したがって、投資可能な選択肢としては「核融合事業に関与している上場企業」や「核融合支援技術を持つ上場企業」を探すことになります。


注目できそうな上場企業例

以下は付随する技術/投資関係という位置付けです。

社名ティッカー/国関与内容留意点
Alphabet Inc.(米国)GOOGL(米)核融合スタートアップへの投資実績あり。 Finbold+1純粋な核融合事業会社ではない。テクノロジー・多角化企業。
Chevron Corporation(米国)CVX(米)エネルギー企業として、核融合関与企業への出資など報じられている。 Finbold元来石油・ガス中心。核融合が事業の主軸になるのはまだ先。
Eni S.p.A.(イタリア)E(米上場ADR)/BIT:ENI(イタリア)核融合スタートアップと協業・出資。 Finbold+1地域・通貨・エネルギー転換リスクあり。
日本の会社(明確な“核融合参画”表明あり)例として、政府が「核融合エネルギー産業化」を推進中。 内閣府ホームページ+1ただし、具体的に“核融合事業で上場している社名”が明確ではない。日本での投資は慎重に。
  • 核融合そのものに“主眼”を置くのではなく、関連技術/材料/インフラに注目する。例えば、超伝導磁石・高耐熱材・冷却技術・燃料製造など。こうした分野なら、比較的早期に“実用化の芽”が出そう。
  • 上場大手企業を通じて間接的に投資する。核融合スタートアップは未上場が多いため、上記のようなエネルギー・技術企業を“核融合オプション付き”として保有。
  • 日本市場もウォッチ。政府が「2030年代発電実証」を掲げており、国内のサプライチェーン整備や補助金政策が動いています。 Fusion Industry Association+1 国内企業で“核融合分野で明確に動いている”という発表が出れば出資検討対象になります。
  • リスク管理を忘れずに。核融合が事業化するまでには技術・規制・経済性など多数の壁があります。時間軸は長め(10〜20年)で考えるべき。