業種:化学
1. なぜリケンテクノスを知る価値があるのか
リケンテクノスは「素材メーカー」の中でも、完成品の一歩手前を握っている会社。
このポジション、地味だが強い。
最終製品が売れる限り、
「必ず使われる」「仕様変更されにくい」「価格だけで切られにくい」
という、堅実な稼ぎ方をする。
流行りのテーマ株を追いかけて疲れた人向けの会社。
2. 商品・サービスの解説(身近な例で)
主力は合成樹脂コンパウンド。
要するに「プラスチックの性格を決める調合済み素材」。
身近な例で言うと、
- 電車や車の内装の樹脂部品
- 家電の外装
- スマホやPCの内部パーツ
- 医療用チューブや部材
これらは「ただのプラスチック」ではなく、
- 燃えにくい
- 割れにくい
- 熱に強い
- 柔らかい
- 薬品に耐える
こうした注文通りの性格を持っていないと使えない。
その「レシピ」を作って供給しているのがリケンテクノス。
3. どうやって儲けているのか
儲けの構造はかなり現実的。
- 顧客ごとに配合を最適化
- 一度採用されると長期継続
- 製品切替コストが高い
重要なのはここ。
顧客は
「この部品はこの材料前提」で設計している。
だから材料を変えると、
再設計・再評価・安全認証までやり直し。
つまり、
価格が多少上がっても簡単には切られない。
原材料高の局面でも、
比較的価格転嫁しやすいのが強み。
4. 他社と何が違うのか
リケンテクノスの競争優位は派手じゃない。
- 大手化学メーカーほど巨大じゃない
- でも小回りが効く
- 顧客仕様対応が速い
この「中途半端に見える立ち位置」が実は武器。
大手が嫌がる
- 小ロット
- 多品種
- カスタム対応
ここを丁寧に拾って、
顧客とズブズブに組む。
結果、価格競争ではなく
「一緒に作る関係」になる。
5. 強みと弱み(世界情勢・業界動向込み)
強み
- 自動車・家電・医療など用途が分散
- 特定業界に依存しすぎない
- カスタム型で継続収益が見込める
弱み
- 原油価格の影響を受ける
- 自動車市況が落ちると効く
- 爆発的成長は起きにくい
要するに、安定はするが、夢は売っていない。
6. 中長期戦略(IR・有価証券報告書ベース)
会社が向いている方向ははっきりしている。
- 高付加価値コンパウンドへの集中
- 環境対応材料(軽量化・省エネ)
- 海外展開の継続強化
特に重要なのは、
「量を増やす」より「用途の難易度を上げる」戦略。
誰でも作れる材料は捨てて、
面倒で、評価が厳しくて、切替が大変な分野へ。
7. まとめ:投資・事業としてどう見るべきか
リケンテクノスは、
- テーマ株として急騰を狙う会社ではない
- 景気循環で乱高下を楽しむ会社でもない
生活と産業の裏側で、静かに金を積み上げる会社。
派手なIRは出ない。
SNSで話題にもならない。
でも、
「なぜこの会社は生き残っているのか」を考えると、
答えはかなり論理的。
ポートフォリオの中で
文句を言わず働く一角として見る銘柄。