見えない工程で、世界の最先端を支える。
ひとことで言うと、半導体製造装置と関連機器を軸にした、ニッチだけど強い日本メーカー。
ただしドラマチックな成長株って感じではない。
地味に確実なプレーヤー。市場の波次第で収益は上下する部分はある。
何を作っている会社か(製品・サービス)
タツモの主力事業は以下のとおりです。
主力プロダクト
- 半導体製造装置
レジストの塗布・現像装置、貼合・剥離、洗浄、薬液供給/再生装置など、半導体プロセスの重要工程を担う装置群。ライン全体ではなく“プロセスごとに特化した機器”。(タツモ株式会社)
関連領域
- クリーン搬送システム
ウェーハを高精度に搬送するロボットやハンドリングシステム。高スループット・高精度・省スペース設計が評価点。(タツモ株式会社) - 次世代プロセス領域(ナノインプリント)
光学シミュレーション〜モールド製作〜検査まで含むトータルソリューション。量産適用に注力。(タツモ株式会社) - FPD(フラットパネル)製造装置
カラーフィルター塗布装置など。長年の実績から一定のシェアを持つ。(タツモ株式会社) - 精密金型・樹脂成形品
キャリアテープやコネクタ部品。主力ではないが、低コスト・短納期を強みに一貫生産体制。(タツモ株式会社)
要するに“最先端プロセス全部任せろ”というタイプではなく、必要な箇所を“隙間なく埋める装置専門”。大手装置メーカーと比べれば製品ポートフォリオは限定的だが、ニッチな用途で高評価を得ている。(株予報)
強み
技術力の蓄積
長年のプロセス装置開発で、塗布・現像・搬送など基礎工程に強いノウハウを持つ。世界で評価されているという評価もある。(タツモ株式会社)
顧客密着型の装置提供
単体装置だけでなく、前処理〜後処理をつなぐソリューション提供(設計〜製造〜保守)で、導入企業のライン改善に寄与。カスタマイズ性とサポートが差別化要素。(タツモ株式会社)
グローバルニッチ戦略
世界大手装置メーカーではなく“必要とされるピンポイント装置”。液晶塗布装置などで世界シェアを持つとされる領域もある。(株探)
財務的安定性
2025年通期連結で前年比売上/利益伸長が見られ、ROEも比較的高い水準にあるというデータあり。自己資本比率も十分で財務健全性は悪くない。(Yahoo!ファイナンス)
課題と注意点
市場依存性が高い
半導体装置は需要のムラが激しい。市況が悪化すると設備投資が止まり、注文が減るリスクがある。これはタツモだけでなく業界全体の構造的リスク。(株予報)
規模の制約
大手装置メーカーに比べて売上規模は小さいため、R&D投資の余力やグローバル営業力では制約もある。深い技術を武器にしてもアップデート投資が必要。これは黙っていても競合がやって来る事実。(株予報)
利益率の変動
装置やライン構築の受注時期・製品構成によって利益率がブレやすい。通期減益予想/下方修正の局面が見られたという情報もある。(Yahoo!ファイナンス)
今後の発展性
プラス材料
- 半導体投資は国際的に続く見通し(米中対立や国内政策で国内生産強化、工場投資)。その中でプロセス装置需要は継続する可能性。
- ナノインプリントや微細加工装置の適用領域が広がれば、タツモの特化領域にも追い風。
- 客先密着型装置で海外顧客拡大できれば、成長率は加速できる。
マイナス材料
- 景気後退/設備投資縮小が装置受注を鈍らせるリスクは依然として大きい。
- 大手との競争や技術戦争の激化(微細化技術、次世代プロセス)が資本力で不利になる可能性。
バランスを取るとこう
合理的には、「安定ニッチの技術屋+半導体市況次第」。劇的な爆発成長株ではないけれど、技術力と特化ポジションを持つ限りにおいて、安定地盤はある。市況が良好なサイクルで伸び、悪化時は利益圧迫を受けるという典型的な“装置メーカー”リスク・リターン構造。(株予報)
まとめ
メリット
- 技術特化でニッチだが確実な需要
- 財務の安定性とROE水準
- 顧客密着で差別化が効きやすい
デメリット
- 市況依存性が高く受注変動リスクあり
- 規模/資源で大手に劣る可能性
- 利益のブレが出やすい構造
最終的には、“手堅い技術重視の装置中堅”というポジションの企業で、設備投資が活況なら発展性あるし、低迷期には利益減少が現実的という見立て。
こんな感じで合理的に把握しておくのが良いと思う。